はじめにお断りします。この記事にはリンクや引用が多いですが趣旨は表題のとおりです。
その実例をときおり自分のコメントも交えながら紹介してみたいと思います。

今年の7月からうつの治療を始めてから、知らないことを知る機会が増えました。
9/28の「午後半休と精神保健福祉法「32条」の存在と改悪」にも書きましたが、きっかけはうつではなくて全然別の記事がだったのですが「明るい鬱病人間のふらふら雑記帖」さんというブログで初めて知ったことがありました。

所信表明演説は郵政民営化Only−自立支援法案は?
先の解散で審議中だった(衆議院では可決)「自立支援法案」だが(→こちら)、修正など施されずそのまま今国会で審議されるもようである。


うつの治療をしているにもかかわらず、障害者自立支援法案自体も知らなければ、いまの制度である精神福祉法第32条の通院医療費公費負担制度も知りませんでした。
これが障害福祉の一元化(だけではないが)の名のもとに障害者自立支援法案が国会に再提出され、先日参院を通過し、おそらく今国会で成立するようです。

自立支援法案が参院通過 障害者に利用負担求める(Yahoo!ニュース:共同通信:10/14)
障害者への福祉サービスを一元化し、利用料の原則1割負担を求める障害者自立支援法案が14日、参院本会議で自民、公明両党の賛成多数で可決された。衆院に送付、今国会で成立する見通し。

これに関する情報をなるべく多く知りたいと思ったときに、毎回検索サイトで検索するのではなくRSSフィードを利用してサイドバーにつけました。
利用しているのは BlogPeople の検索機能です。

BlogPeople検索「障害者自立支援法」

すると、これまではまったく見る機会もなかったようなブログを次から次へと読むことができるようになりました(これまでは何らかの話題でトラックバックをいただいたりしてつながった方中心に見ていたようなスタイルでした)。

そうやって見つけた記事の1つが「缶コーヒーブレイク」さんの
自立支援法案が参院通過
です。
こちらは支援法案自体の説明もわかりやすいし、具体例まであげているので勉強にもなります。
少し長いですが一部引用しましょう。
支払い能力(所得等)に応じて費用を負担するという考えかたを応能負担といい、受ける利益の程度に応じて費用を負担するという考え方を応益負担といいます。
今回の法案では『応能負担』⇒『応益負担』へ変えてしまおうとするもので、それゆえの定率1割負担なのです。
〜中略〜
所得の高い者=『富裕層』『特権階級』の負担を軽くし、所得の低い者=『経済的弱者』『大多数の一般庶民』の負担を重くしようというものです。

誰が考えても明らかなように、障害が重ければ重いほど多くのサービスを必要とし、利用するのです。そしてもちろん、障害の重い人ほど低所得なのです。
これまで障害者の約95%が無料で障害者福祉サービスを利用していました。でもこの法案が成立すると、生活保護世帯以外は利用料を支払わなくてはなりません。
つまり障害が重く所得の低い人ほど多くの負担を強いられるという、まさに自立を阻害するのがこの法案の正体と言えます。
〜中略〜
つまり障害が重く所得の低い人ほど多くの負担を強いられるという、まさに自立を阻害するのがこの法案の正体と言えます。

太字や色による強調の部分は原文を再現しました。

自分の場合はうつの治療なので長期に渡るためいわゆる現在の32条制度を先日申請しました。
本当は重度のうつの人で休職したり、働けない人のための制度とも言えるのかもしれないので、自分のような何とか働きながら治療している人までが申請するのは医療公費増加に加担してしまうようですが、それでもやはり受けられるものは受けます。
この制度を知るまでの3ヶ月半までの分は3割負担でしたがこの分は戻ってきません。もし最初からこの制度を利用していれば3万円も負担額が減っていたのです。

この「缶コーヒーブレイク」さんの「自立支援法案が参院通過」の記事中にリンクが張ってあったのが次の記事です。

世に倦む日日」さんの
「改革」をどうするのか − 政治言語としての「改革」の揚棄
「改革」とは福祉制度の達成を破壊して憲法(25条)が保障する国民の生活権を剥奪する新自由主義の政策と運動の総体である。国民を「勝ち組」と「負け組」の二階層に両極分解させて固定化し、「負け組」から所得と希望を収奪して、それを「勝ち組」に集中独占させる政治である。「改革」とは日本の国富を惜しみなく米国資本に献上し、日本経済を米国経済に植民地従属させる金融産業政策の別称である。「改革」とは上記の経済政策と政治構想を美称として象徴化した政治標語である。そしてそれは小泉政治の意味である。「改革ファシズム」に対抗し、それを打倒するためには、われわれは「改革」という言葉の揚棄を目指さなくてはならない。現状の肯定的な意味受容での「改革」の用語使用に楔を打ち込み、それをプラスシンボルからマイナスシンボルに転換、失墜させなくてはいけない。小泉政治の「改革」から「従来の制度などを改めてよりよいものにすること」という日本語の一般的意味を剥離させなくてはいけない。

「改革、改革」と連呼され、まるでそこで言っている「改革」さえすれば世の中救われる、よくなる、しなければならないとでも洗脳されたような気さえするほど耳にしましたね。選挙期間中は。でも簡単に「改革」なんて言葉を使って欲しくないです。上の記事の最後の部分のとおりです。

同じブログの別の記事の一部も引用させていただきます。
「無党派層」の真実 − 自民党は本当に「分かりやすかった」のか
「自民党は政策が分かりやすかった」というのは間違いである。小泉首相は政策は語っていない。語ったのは「郵政民営化」というスローガンだけだ。「分かりやすかった」のは演技力なのだ。
〜中略〜
その気にさせられ、政策に賛同共鳴した気分になって、小泉首相に一票入れたのである。政策とスローガンが区別できていない。政策とスローガンの判別ができるほどの政治的知性を最初から保有していない。つまり無知なのだ。複雑な政治情報を情報処理するインテリジェンスが欠如しているのである。選挙当日の番組で久米宏と筑紫哲也が「無党派層も最近はずいぶん様子が変わりましたね」と言っていた。まさにそのとおり。世代の問題とも絡むが、恐ろしいほど政治に無知な、知識格差下位の層ができていて、通常なら「政治は分かりにくい」ので棄権で済ます彼らが、小泉自民党に一票を入れたのである。


ぼくもその特番のそのシーンは見ていました。ただ、どう様子が変わったというのかまでは深く考えていなかったですが、上の記事の最後のところを読んで、あぁ、そうかもしれないと思いました。

それでそのブログを開設されている方が以下のようなブログを立ち上げました。
↓サイズを変更させていただいていますが、ロゴをクリックするとそのサイトに飛びます。
STOP THE KOIZUMI

「改革ファシズムを止めるブロガー同盟」として賛同するブログは、同ブログの「アピール」という記事にトラックバックを送ればいいそうです。
トラックバックURL
http://noKoizumi.exblog.jp/tb/1385350

自分が賛同するかどうかは、(ここまで書いておきながら何ですが)まだ正直迷っていますので今回は見送ります。
とりあえずバナーとリンクを張ってご紹介しておきます。

さきほどの「政治に無知な、知識格差下位の層ができていて、通常なら「政治は分かりにくい」ので棄権で済ます彼らが、小泉自民党に一票を入れたのである」と同じようなことを書いてある記事も見つけました。

カウンセリングルーム:Es Discovery」さんの
■所謂、『勝ち組』『負け組』と経済制度のあり方について:幸福論2の補足(http://charm.at.webry.info/200509/article_14.html
競争原理に基づく自由市場経済の結果に、国家が出来るだけ再分配や公共事業等の干渉をしないという新自由主義については、おそらく10代〜20代前半のアルバイトなどをしている若者は知らないか若しくはそういった経済理念や政治論議にあまり興味がないといった感触を受ける。

こちらのブログははじめはうつの記事で見つけたものですが、別の記事に上のものがあったのでこちらを引用させていただきました。
長い文章の中のさりげない一段落かもしれませんが、まさにこれで、その記事中で言っている「新自由主義」なる社会になったらどうなるかという想像がまったくできてないんじゃないかと思わされます。
もし想像できていてなおかつもうすでにそういう生活になってしまっているのにあえて一票を投じたのだとしたら、これからの自民党に「真の改革」を期待してのこと、と解釈すればいいのでしょうか?

こちらの記事の最後に紹介していた本があるのでここにも載せておきます。
また、読みたい本が増えてしまった。。

浪費なき成長―新しい経済の起点
内橋 克人

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star未来を予測する上で必ず読みたい。
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次に紹介する記事はどこから見つけたのかわからなくなってしまいましたが、上で紹介した「STOP THE KOIZUMI」賛同ブログの1つでもあります。

そぞろ日記」さんの
拒否できない日本−アメリカの日本改造が進んでいる
さあ、思考停止している場合ではない。「年次改革要望書」には実にさまざまなテーマが網羅されている。本書で取り上げているのもごく一部だ。まだまだ、考えるべきこと、解決しなければならないことがたくさんある。

あえて、この言葉を使おう。全ての「愛国者」よゴー宣なんか捨ててこの本でも読みやがりください。

拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる
関岡 英之

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おすすめ平均 star
starさまざまな分野の人がそれも急いで読むべき1冊
star勉強している?アメリカという国の仕掛けが良くわかる良書だ。
star拒否しようよ、日本!

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この本は自分の9/25の記事「選挙が終わったから買えるようになった本?」でも一度紹介しています。

ごめんなさい。先月amazonから買ってしまいました。しかもアフィリエイトのリンクまでつけてしまいました。
レビュアーたちのコメントを参考にして、興味のある方は本屋で買ってくださっていいと思います。
まだ読んでないのでこれから読みます。

BlogPeople検索「障害者自立支援法」のRSSフィードで頻繁に登場しているのが「「想いのリレー」さんのブログの記事です。
弱者から先に摂取する狂った方針
反対が多い、障害者自立支援法(人間選別法)を、どうして法案を通過させたいのかを考えると、前にも書いた通り、この法案を通過させられれば、どんな増税でも通過させる事が出きるからだろうと思う。
一番の弱者から、摂取するのだから、他の増税に対して文句を言う資格が無いと言う様に持っていきたいのでしょう。
それって狂ってると思いませんか?


増税するときにはっきりとそういう表現は当然使わないと思いますけど、暗にその前例としてしまうというふうには思えてきます。

RSSフィードではなく、自分の記事が紹介されたことによって逆に知ったブログもありました。(10/5の記事「10年後のオレが見えない」)

SocioLogic(lovelesszero 5.0)

こちらはいろいろなニューストピックに関するリンク集みたいな感じになっていて、リンク先が非常にいろいろな勉強になるような資料などもあり、時々チェックしたいところの1つとして加わりました。


このように何かがきっかけでそれまでまったく知らないブログを知ることができるというのも、すでにある技術ですがRSSフィードを使えばできることです。
ここを見に来てくださってる方のほとんどは「何をいまさら」と思われるかもしれませんし、すでにやってることでしょう。
でもRSSの認知度自体がまだまだ低いので、「RSSって何?」と思う方はMyYahoo説明)でもいいし、gooのRSSリーダーでもできることなのでそこから始めてみてはいかがでしょうか?