センター試験「うっかり受験生」を23年間救済(読売新聞:06/5/25)
毎春の大学入試センター試験では、解答用紙のマークシートに受験番号をマークし忘れたり、誤記したりするミスが絶えないが、センターは1984年度入試以降、これら“うっかり受験者”を全員割り出し、「0点」にせずに通常通り採点していたことがわかった。
今春のセンター試験は約50万人が受験し、5教科で計約350万枚のマークシートを回収した。うち0・2%にあたる約7000枚で受験番号のマーク漏れ・誤記などが見つかった。昨年度も同様のミスが約6000件あった。

 受験番号のマーク漏れなどがあると、電算処理でエラーが出て採点できない。このためセンターでは、解答用紙に記入された名前や、座席順などから受験生を割り出し、手作業で受験番号を入力してきた。

ただ、受験番号をマークする場所も小さいわけでもないし、そこを書き忘れること自体信じがたいことではあるけれども350万枚のうちの0.2%であれば、十分ありえる程度の数か。
それがために0点というのはあまりに杓子定規、機械的過ぎる。これを厳しくない、当然だ、自己責任だという意見もあるだろうが、このくらいの「配慮」はいいんじゃないか?

同じマークミスでも0点になるケースもある。例えば「地理歴史」の試験で、「日本史A」「世界史B」など6科目のどれを選んだかをマークし忘れると、一律0点となる。「実際の選択科目がどれか、判別不可能だから」という。
まあ、こちらはしょうがないですね。どの科目なのかがわからなければフォローもしようがないし。