「あるあるII」放送休止… 納豆ダイエットで誇張(IZA:07/1/21)(←産経グループ)
納豆ダイエット実験ねつ造…手口悪質、番組打ち切りも(読売新聞:07/1/20)
「あるある大事典」の納豆ダイエットで捏造 関西テレビ(asahi.com:07/1/21)
[番組ねつ造]「あるある」に消費者から怒り(毎日新聞:07/1/21)

やってることがめちゃくちゃもはなはだしいところ。
思うところは2つあって、1つはなぜこのようなことになってしまったのかという原因。
1.制作会社が下請けに出してさらに孫請けにまで出していたということ(競争原理、コスト削減等?)
2.実験結果などを提示しなければならないような構成の場合思うような結果がでないと番組にならない、または短い制作期間の中で完成させることができない
3.視聴率をとるためにインパクトのあるものを求めた結果の末

メディアなんてそんなもんよ。
それで2つ目がそれに踊らされる視聴者たち。
この番組のおかげで納豆不足で店頭から一時消えたという事態が起こった。
番組を信頼してのことだともちろん思うが、そんなに簡単に信頼しちゃっていいのか?
もちろん中にはきちんとした制作をしている番組もあるだろうけど、この手のものは作り手如何によってどうにでも作れてしまう。

おかげで迷惑をこうむったのはこの番組とは関係なく毎日納豆を普段から食べていた人たちが食べられなくなったということ。納豆自体は昔からある食べ物だし、いいものだからこれがきっかけに納豆不信にはならないだろうけど。

メディアが必ずしも正しい情報を流しているとは限らないことを視聴者は今回の件を通じて学んだだろうか。

というものの、上の新聞4社の報道の内容もほぼ同じようなもの。唯一毎日新聞だけが納豆メーカーの声を載せているだけ。

世界を信じるためのメソッド―ぼくらの時代のメディア・リテラシー
森 達也

世界を信じるためのメソッド―ぼくらの時代のメディア・リテラシー
理論社 2006-12
おすすめ平均 star
star親子で読んで語り合って欲しい一冊

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
内容(「MARC」データベースより)
メディアと情報の洪水のなかで、ぼくらはなにを疑い、なにをどう信じ、考えていったらいいんだろう? いま子どもたちに、若い人たちに、そしてわれわれ大人にとって切実に必要で、もっともビビッドなメディア・リテラシー。