2007年03月15日
「ハケンの品格」論壇
ドラマ「ハケンの品格」が昨日終わってしまった。
録画予約をしていたつもりだったが、始まっても録画のランプがつかないのであわてて録画したので、最初の15秒くらいが切れてしまった。。
「私としたことが……」(笑
さて、この「ハケンの品格」ですが、昨日の読売新聞の文化面に「論壇」として識者の人のコメントを交えて取り上げられていた。
Webにもあった。
■組織への根強い不信…ドラマ「ハケンの品格」、企業論理鋭く批判(読売新聞:07/3/14)
この視聴率に貢献しているのが意外にも
(追記:最終回視聴率は26%とのこと:3/15_21:26)
このあたりを佐藤俊樹・東大助教授(社会学)は
一方、ドラマの中で「ハケンの敵は正社員」というセリフに対して松原隆一郎・東大教授(社会経済学)はこう述べている。
個人的にこの記事でウケたのが、
しかし、最終回の里中主任の笑顔を見ていたら、すごいオヤジに似てるなぁと思ったのは自分だけだろうか?笑ったところの目頭から鼻にかけてのあたりがよく似てる。
ところで、堅苦しい話はこの辺で、別の記事もあったのでそちらも紹介。
■ハケンの品格のリアル度(独女通信:07/3/12)
このドラマで描かれているハケンを取り巻く世界はどれほどリアルなのかをアンケートを取った結果が書かれている。
リアルさを感じるところと感じないところがあるのはドラマなのである意味当たり前だろう。だって、何の脈絡もない資格を沢山持ってること自体がおかしいもん(助産師とかふぐ調理師とか理容師とかひよこ鑑定士とか危険物取り扱いものとか重機運転免許とか栄養士とか核燃料何とかとか)。
その辺は非現実的でもリアルだと思ったエピソードとしては
しかし、「契約を打ち切ってもいいんだぞ」なんて言われるようなのが現実の世界に本当に存在しているというのは、あるかもなとは思っててもなかなか信じがたい。
「ドラマのように正社員と派遣社員が区別されているなと感じることは?」という質問では「ある」と答えた人が多かったようだ。
「派遣さん」と呼ぶような会社も本当にあるみたいですね。mixiのコミュでもそんな実例を書いてた人がいたところを見ると、あるところはあるらしい。名前で呼べって思うのだが、そう呼ぶ人はどういう神経なのだろうか? 多分入れ替わりが激しいのでいちいち名前を覚えていられないとかいうのが本音か?
こちらの記事は最後がうまくまとまってる。
最後にドラマの中で社長賞をもらった里中主任がスピーチで言っていた。
この賞の本当の値打ちは「社員と派遣社員が一つになって数々の困難を乗り越え、力をあわせられたこと」だと。
そして会長に対してこうも言った。
「ある派遣社員にこう言われました。「派遣を人だと思っているのですか?」。人として向き合わなければいい仕事はできないのではないでしょうか。」と。
「働くことは生きること」
そんなことも大前春子は言っていた。
結局このドラマは何を言いたかったのか。
社員だろうが、派遣だろうが、雇用形態が違って責任の範囲も違っても働くことの意味を、この差に生まれる軋轢や葛藤を通してドラマに託して伝えたのだろうか。。
録画予約をしていたつもりだったが、始まっても録画のランプがつかないのであわてて録画したので、最初の15秒くらいが切れてしまった。。
「私としたことが……」(笑
さて、この「ハケンの品格」ですが、昨日の読売新聞の文化面に「論壇」として識者の人のコメントを交えて取り上げられていた。
Webにもあった。
■組織への根強い不信…ドラマ「ハケンの品格」、企業論理鋭く批判(読売新聞:07/3/14)
このドラマの好評ぶりを端的に示すのは視聴率。1月の放送開始以来、これまでの平均視聴率は19・4%で、ヒット作の目安とされる20%前後を常時キープ。月刊誌『論座』4月号のインタビューで哲学者の鶴見俊輔氏が「はじめから全部見てる」と語るなど、識者の間でも評価は高い。この人じゃなくて、他の二人の意見が紹介されているが、その前に意外な事実を知った。
この視聴率に貢献しているのが意外にも
もっともこのドラマ、必ずしも不遇な「派遣」ばかりが支持しているわけではないようだ。個人視聴率のデータで特徴的なのは、「あまりドラマを見ない」とされる男性の数字が意外に高いこと。とりわけ5%を超える例はまれな男性50歳以上の層でも、平均視聴率は6・5%前後の高率となっている。会社と組織、派遣のあり方など管理職クラスの年代の人がこのドラマを見ていたということなのだろうか。
(追記:最終回視聴率は26%とのこと:3/15_21:26)
このあたりを佐藤俊樹・東大助教授(社会学)は
「ドラマ全体を貫いているのは会社組織への根強い不信感。だからこそ、正社員も含めた多くの視聴者が共感しているのではないか」という。確かにこのスーパー派遣社員大前春子(篠原涼子)は会社を信用していない。当初ぐだぐだにならなければいいのだがと個人的にも心配していたのだが、一応最後まで筋は通していた。若干のサービス例外もあったが(特に最終回のスカイダイビングは大サービスだね:契約更新切れてるし:趣味だからとか何とか言ってても結局協力してる)。
一方、ドラマの中で「ハケンの敵は正社員」というセリフに対して松原隆一郎・東大教授(社会経済学)はこう述べている。
非正規雇用の窮状がより大きな社会状況、すなわち「政府の新自由主義、グローバル路線」と密接にかかわっていると指摘する。例えば製造業であれば、グローバリズムの下では中国など人件費の安い外国に工場を作るのは当たり前。だがそれは、国内の労働者を厳しい雇用状態に追い込むことと同義でもある。グローバリズムは、まわり回って正社員のリストラを招いたり、派遣労働者の待遇改善を阻む壁になったりするというのである。国際競争に勝ち残るためのコスト削減が正社員にも派遣社員にも人件費節減という形で重くのしかかっている。人件費の高い日本ではより知的な付加価値のある仕事ができるようでないともはや個人としても社会の中では勝ち残れない。そんな世の中になってしまったということだろう。
「ドラマで『ハケンの敵は正社員』という言葉があったが、本当の『敵』は中国人やインド人なのかもしれない。それは、日本が『物価は高いけれど職はある』ではなく、『物価は低いが職はない』という今日の社会を選んでしまった結果でもある」
個人的にこの記事でウケたのが、
そういえば、春子の直属の上司として出てくる「里中主任」は派遣にも優しい好人物だが、演じているのはグローバリズム路線を進めた小泉前首相の息子で俳優の小泉孝太郎。その辺の「皮肉」もドラマの魅力の一つなのかもしれない。そんな皮肉を込めたキャスティングだったのだろうか?だとしたら相当な人選だ。
しかし、最終回の里中主任の笑顔を見ていたら、すごいオヤジに似てるなぁと思ったのは自分だけだろうか?笑ったところの目頭から鼻にかけてのあたりがよく似てる。
ところで、堅苦しい話はこの辺で、別の記事もあったのでそちらも紹介。
■ハケンの品格のリアル度(独女通信:07/3/12)
このドラマで描かれているハケンを取り巻く世界はどれほどリアルなのかをアンケートを取った結果が書かれている。
リアルさを感じるところと感じないところがあるのはドラマなのである意味当たり前だろう。だって、何の脈絡もない資格を沢山持ってること自体がおかしいもん(助産師とかふぐ調理師とか理容師とかひよこ鑑定士とか危険物取り扱いものとか重機運転免許とか栄養士とか核燃料何とかとか)。
その辺は非現実的でもリアルだと思ったエピソードとしては
派遣経験者の26%が「正社員の曖昧な指示で業務が停滞した」ことがあり、23.9%が「派遣は正社員の言う通りに単純作業をしていて、と言われた」ことがあるという回答結果が出た。あるある。自分も経験ある。指示が曖昧というか、多分社員ならツーカーでわかってもらえるところを派遣はそんな細かい内部事情は知らないから「あれをこうやって」だけではできないのだ。それが「曖昧な指示」というように捉えられたのかもしれない。
「『派遣は正社員の言うことを黙って聞いてりゃいいんだ』的な発言は多々アリ。何度『殺す!』と思ったことか」「トラブルはすべて派遣のせい。ことあるごとに『他にも派遣会社はあるし、契約を打ち切ってもいいんだぞ』と言われた」という切実な意見もあった。
しかし、「契約を打ち切ってもいいんだぞ」なんて言われるようなのが現実の世界に本当に存在しているというのは、あるかもなとは思っててもなかなか信じがたい。
「ドラマのように正社員と派遣社員が区別されているなと感じることは?」という質問では「ある」と答えた人が多かったようだ。
「責任ある仕事をさせてもらえない」「派遣を区別している正社員は、『派遣さん』と呼んでくる」などの意見があった。また、ドラマ内の「社員食堂のカレーは、正社員は350円だが派遣社員は700円」というエピソードは同じ体験をした人が多く、「ドラマと同じ。2倍払う」「社員が自由に飲めるコーヒーを派遣は飲ませてもらえない」という体験談も。それに対し、「社員食堂などは、福利厚生の一環なので区別というより当たり前のこと。派遣さんは派遣会社の福利厚生制度を利用すべき」という冷静な意見もあった。責任ある仕事は派遣にはさせてもらえないだろう。それは。でも社員食堂はまさにそのまんま。社員の福利厚生だとわかっていてもこれじゃだめだと、自分も最初の2,3回は行ったがそれ以降は利用していなかった。コンビニのパンとおにぎりで済ませてた。
「派遣さん」と呼ぶような会社も本当にあるみたいですね。mixiのコミュでもそんな実例を書いてた人がいたところを見ると、あるところはあるらしい。名前で呼べって思うのだが、そう呼ぶ人はどういう神経なのだろうか? 多分入れ替わりが激しいのでいちいち名前を覚えていられないとかいうのが本音か?
こちらの記事は最後がうまくまとまってる。
そもそも派遣社員と正社員に生じた価値観のズレで最も多かったのが、「責任または責任感の重さの違い」という意見。派遣の責任感<正社員の責任感、と多くの人がとらえているようだ。派遣社員は、自分の仕事に対して責任感を抱くのに対し、会社員は「仕事への責任感」と「会社への忠誠心」をイコールでとらえている人が多いようだ。派遣社員からすれば、福利厚生もなく、いつまでいるかわからない会社に忠誠を誓えといわれても困る。一方で、長い期間をかけて仕事をしている正社員から見れば、責任ある仕事は任せられない、というわけだ。まさにその通りで、立場が違うので何に対して責任を持つかと言われれば派遣は仕事に、正社員は会社への忠誠心というより仕事そのものの成果に対する責任であるのは、ある意味当たり前だろう。派遣は決められた業務をこなすのが前提である以上、それ以上の責任は取れるわけもないし取る義理もない。仕事に関しては責任を持たなければならないが。だから、責任ある仕事が派遣にはまかされないというのも納得。
最後にドラマの中で社長賞をもらった里中主任がスピーチで言っていた。
この賞の本当の値打ちは「社員と派遣社員が一つになって数々の困難を乗り越え、力をあわせられたこと」だと。
そして会長に対してこうも言った。
「ある派遣社員にこう言われました。「派遣を人だと思っているのですか?」。人として向き合わなければいい仕事はできないのではないでしょうか。」と。
「働くことは生きること」
そんなことも大前春子は言っていた。
結局このドラマは何を言いたかったのか。
社員だろうが、派遣だろうが、雇用形態が違って責任の範囲も違っても働くことの意味を、この差に生まれる軋轢や葛藤を通してドラマに託して伝えたのだろうか。。




















