軽自動車:売れ行き好調 販売競争、過熱の見込み(毎日新聞:06/1/14)
■カローラ超え
スズキのワゴンRの05年の販売台数は23万6701台。ダイハツ工業のムーヴも19万6977台で、登録車の首位カローラの14万9810台を大きく上回る。
〜中略〜
■競争激化
スズキとダイハツという軽業界の2強が販売合戦を繰り広げている影響も大きい。05年はスズキが市場シェア32.1%で33年連続の首位を維持したが、ダイハツも追い上げ、差はわずか1・5ポイントだ。


何とか首位は死守したみたいだけど、営業マンが自分たちで買っていたりなんてこともあるんでしょう。スズキに限ったことではないでしょうが。

スズキ:海外生産120万台に増強、国内を上回る 06年(毎日新聞:06/1/20)
スズキの鈴木修会長は20日、新型「MRワゴン」発表の場で、四輪車の06年の海外生産を前年比16%増の120万台に引き上げることを明らかにした。国内生産は同4%増の113万台を見込み、初めて海外生産が国内を上回る。シェア首位のインドとハンガリーで生産能力を増強し、海外販売を強化する。

ママワゴン! 新型MRワゴンサイト


「ママワゴン」と言い切ってしまっているが、かえってそれでもいいかもしれない。
缶コーヒーの「朝専用」が効いて売れたように、モノが違うがターゲットを明確にすることによって、「あ、かわいい!」と目にもとまりやすくなるかもしれないし。

※追加
本物を拝見してきた(06/2/5)
※追記終わり

で、その海外生産・販売も順調なようでいて決して油断もしないし手綱をゆるめるようなことはしない。


スズキ会長 鈴木 修氏 インド市場シェア堅守 (静岡新聞:06/1/6)
―スズキが50%以上のシェアを持つインドは大手が参入しますが。
「うちが参入して22年になるが、今までは二流メーカーの戦いだったから優位にきただけ。1995年に自由化され、ライバルメーカーの工場が動き始めたのは2000年。ようやく世界の一流メーカーがしのぎを削り合うことになる。われわれにとっては危機的状況ですよ。でも競争は当たり前。平常心で競争していくだけ」


この人、御歳74,5歳(1930年生まれ)。

鈴木修氏のコストに対する厳しさは有名だが、来週月曜発売のプレジデント2/13号では特集「言葉のテクニック」の中で4ページにわたって取り上げられている。

「イエスと言わせる」田舎流交渉術とは
スズキ会長は、いかにGMトップ、地方の販売店主、社員らの心を掴んだのか
売上高2兆5700億円を見込みながらも自らを「浜松の中小企業」と言い切るカリスマ・鈴木修。トヨタ・ホンダら強敵とも互角に戦うリーダーの名言に、「したたかさの神髄」を学ぶ。


この中で10の言葉を紹介しているが面白いのが、そのインドへの進出のときの駆け引き。
1983年当時、インド政府は出資金100億円を要請してきた。
しかし、スズキ側としてはせいぜい40億円が限度。
そこで彼がインド政府の官僚たちに言ったのが
金も出せ、技術も教えろというのなら、名古屋(トヨタ)か横浜(日産)に行ってくれ。俺のところでは、どう転んでも(そんな大金は)無理だ。あなたたちは、もう名古屋にも横浜にも行ったろう。でも、(スズキ本社がある)ここ浜松がいちばん田舎の風景のはずだ。日本では、田舎の人間が一番信用できる。だから、技術は100%教える。ただし、田舎には金がない。

それで結局40億円でインド政府と合意してしまった。

他にもいろいろ面白い言葉がある。
この人なくしていまのスズキはない。
気になるのが、歳。後継者は大丈夫なのだろうか。。

スイフトは欧州でも好調のようで「生産拠点のハンガリー工場の生産能力を同5万台増やして同20万台にする」(上記1/20記事内)らしい。

カー雑誌もいいけど、スズキファンならその「プレジデント」、コンビニでも売ってるところでは売ってますから読んで見たらいかがでしょう?