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「始祖鳥記」が非常によかったので同じ飯嶋和一の最新作「黄金旅風」を読んだ。
江戸時代初期、秀忠から家光に移る頃の長崎を舞台にした時代小説。
おもな内容や書評は以下の方が参考になる。
■asahi.com北上次郎書評
■「中空庭園」記事
主人公が二人いる上に間にサブストーリーも挟まっているのでなんとなく焦点がぼやけそうだが、構図的には「不正をはたらく横暴な長崎奉行vs民の暮らしを守る二人の男」の話。
何か書こうと思ったが、難しい。
特に「中空庭園」さんの文章を読んだら何も書けない。
鎖国にいたるまでのきっかけとなる背景や当時の長崎の様子の描写、東アジア全般の勢力図や当時の海外貿易の様子など(小説だからどこまで本当か知らないが)勉強になる。それくらい見てきたかのように描き方が細かい。
政治権力、不正、民の暮らし。そうして見るとこれは政治の話でもある。
くしくも明日は参議院選挙だった。忘れていたわけではないが、どうも意識のレベルが低い。
民の暮らしぶりを第一に考えてくれる人、に司ってもらいたい。
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はじめまして&トラックバックありがとうございます。
「黄金旅風」、ほんとにいい作品でしたよね。面白い、というだけではなく、いろんなことを考えさせられました。同じように感じている方の書評に出会えて、うれしく思います。飯島和一、もっともっと読まれて欲しいですね。