衝撃の授業、青山小学校。(Ichiya Nakamura:2010/5/8)

教育現場にITを導入して新しい教育を、というととかくLANを整備するだとか、携帯端末を導入しただとか、電子黒板などハードウェアが強調されがち。

もう少し進むと、それらをきちんと道具として活用する例も出てくる。

しかし、上記のリンク先の授業はまさに衝撃的だった。

子どもたちは少人数のチームごとにタブレット型の無線LANPCを持っている。
そして、授業は算数で協力して立方体の展開図を作ろうというもの。

展開図を作りながら、ネット上でコミュニケーションもとれる。

しかし、徐々に雲行きが怪しくなる。

「ぼくの作ったブロックが壊された」「あっ取られた」という声が挙がり始めました。
 協働して作るつもりが、逆に足を引っ張り合い、うまく行かない。
「こわすな!」「やめてくれ!」「おら」という書き込みも目立ち始めました。


こうなると疑心暗鬼。通常なら授業どころではなくなる。
これをどう収拾させたか。

これが衝撃?たる所以。タネあかしはリンク先を見てください。

これはこうなることを見越してのことだったのか、あるいはこうならなければ本来の算数の授業のままであったのかはわからない。

おそらく伏線がはってあったことからこうなることを見越してのことだろうと思われる。

ここまで来ると、すごいなと思う。

ネットの世界でもリアルの世界でも起こりうること。

伝えたいことがあって、ハードウェアはそれを実現するための単なる道具でしかないこと。

ブログにも書いてあるがそういう事例を蓄積できる仕組みの整備など、ICTに予算をつけてもハードウェアだけでなくソフト面も合わせて考えさせられる事例だと思った。

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