付文(恋文)のウソをついてまで行った演奏会は終わっていた。誰もいないホールでジャズ「セントルイスブルース」を弾いているところに西園寺公麿が現れ、耳コピで覚えたことに驚く。東京に寄るときには来るとよいと言われ夢見心地。付文の真偽は晴れたが、桜子は女学校を卒業したら音楽学校に行きたいと言い出す。

次女、杏子のお見合い。相手は堅物、潔癖症。でも見合いを進める。桜子は新入生歓迎演奏会で練習で禁じられていた滝廉太郎の「花」をジャズ風に演奏してしまう。

新入生歓迎演奏会でジャズ風に演奏したことで1週間の停学となる。元ガキ大将キヨシと外を歩いていたらケンカ騒ぎに。
警察で父に生まれて初めて殴られる。

杏子は縁談を断ろうと家族に話す。桜子は祖父に音楽学校へ行くことを話そうとするが、父が土砂崩落の応援に駆り出されてしまう。

父の落石事故に長女の笛子が一番動揺する。意識を戻した父は桜子にお前が一番しっかりしている言い、母さんに似てきたとつぶやきながら……。

父亡くなる。ある夜、中古のピアノが運ばれてきた。父が生前退職金を前借して買っていたものだった。それを弾きながらようやく桜子は父が亡くなったことを実感する。


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浅野妙子

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