山長の金庫の番号が変えられていた。タネ夫妻が出かけた後すぐに納戸で壷や着物など換金できるものの品定めをしていた。それを桜子がかねに言うと、かねは承知していた。

味噌が何者かに盗まれて、仙吉と桜子は見張りをしていたら、タネ夫妻が海軍に回す八丁味噌を横流ししていることが発覚した。女将かねにも見つかりその場は収まる。

達彦は激戦地に送られたという負傷兵から聞いた杏子からの情報を磯おばさんが桜子に言う。ある日キヨシが一時帰郷してきた。キヨシの帰郷にそれまで伏せっていたかねも元気を取り戻す。キヨシは桜子に達彦からの手紙を渡す。

達彦からの手紙は死を覚悟した内容だった。しかし店に悟られないように仕事は休まずに行き、手紙を達彦のノートに挟んだまま再び戦地に行くキヨシと別れの挨拶をする。その間に女将にその手紙を見られてしまう。店に戻った桜子の前で思い出話をしているうちにかねは店の前で倒れてしまう。

かねを大きな病院で検査すると腫瘍があって養生して覚悟するしかないと言われる。桜子は山長に住み込みでかねの面倒を見ようとするが、かねは達彦のまたいとこの光子を呼び看病を頼み、桜子には家に戻るよう言う。

一旦桜子は家に戻る。磯おばさんのとりなしにもかねは応じなかったが、桜子は山長に戻りピアノでかつて達彦が弾いていたショパンを弾く。桜子はかねのことを「お母さん」と呼び、かねは号泣する。

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浅野妙子

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だんだん佳境に入ってきたが、岡崎に戻ってすぐのタネ夫妻のことはすっかり忘れていた。
それより、上のあらすじでは簡略化しすぎて書き足りない部分も多い。

桜子とかねとの間の信頼関係は、桜子を東京に送り出す前に既にできていたと思う。
だからこそ、自分が病気になったあと、一見冷たそうに見える桜子への態度は、かねなりの気遣いだともわかる。

それでも桜子は達彦の帰還を信じ、ともに待とうとかねを説得する。ピアノの音色が効いたかな。言葉じゃ伝わらないもの。

そういえば、終戦前には東京大空襲があって、笛子や冬吾たちがどうなったのかも気になっていた。

後半の山場に近づきつつある、かな?