3ヶ月くらい放置してた。
11月になって8月、9月に読んだ本を書くって。。

知ろうとすること。 (新潮文庫)
早野 龍五 糸井 重里


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福島の原発事故後、糸井重里氏が錯綜する情報の中でなぜ物理学者の早野龍五氏のtweetを信用したのか、その後の早野氏の福島の現場での活動などの様子について対談したもの。放射線の基礎知識やその道の専門家でもない早野氏の活動などもそうであるが、本書を通して伝わってくるのは何か大変なことが起こったときの科学的態度というかリテラシーの大事さ、姿勢のあり方といったものだった。早野氏の専門である「原子核物理学」の本拠地ジュネーブのCERNに福島の高校生を引率していったくだりは個人的にも興味深かった。
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阿弖流為 (K.Nakashima Selection)
中島 かずき
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市川染五郎が新しく始めた「歌舞伎NEXT」の第一弾。劇場で見ていても台詞がわからなかったので、会場で販売していたこの台詞本?を買った。後追いで読んでみてああそういう設定だったのかとか、そう言っていたのかと分かった。高橋克彦の小説「火怨」とはずいぶん設定が違う。都と蝦夷の関係や田村麻呂との信頼関係などはだいたい同じ。ただ、中村七之助が演じた役は高橋小説版にはないもの。これはこれとして解釈、鑑賞しないとだめかもしれない。

経済学は人びとを幸福にできるか
宇沢 弘文

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宇沢弘文氏逝去の報を受けて、経済学部卒でもなかったこともあるのか、そういえば氏の本は1冊も読んでいなかったと思いとりあえず選んでみたのがこの本。講演や寄稿などいろいろなものを寄せ集めたもの。経済学だけの難しいものというより、人間社会全体についてどうすればよくなるかを考えていた学者さんという印象。有名な「社会的共通資本」自体がそうであるように心温かき経済学者という感じ。交友の回顧録のようなものもあるので、最初の1冊としての入門にいいのかもしれない。より深めたいなら他の本で。
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生の短さについて 他2篇 (岩波文庫)
セネカ 大西 英文

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岩波文庫のいわゆる古典哲学書を初めて読んだ身からすればやはり難しい。セネカがどういう人かも知らず「タイトル買い」した本。古代ローマのネロ等に師事した人で職業的な哲学者ではなかった。少しずつおそらく1年以上かけて読んだのでほとんどよくわかっていない。巻末の解説を短期集中的に読んでみたらその思想的、時代的背景などがわかるので、これから読むなら先に解説を読んでから本編を読んだ方がわかりやすいかもしれない。とりあえず表題作くらいは再読はしたい。
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やりなおす戦後史―――本当はよくわかっていない人の2時間で読む教養入門
蔭山 克秀

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戦後70年の歴史を300ページでざっと見る。戦後史といっても日本の政治と経済を中心とした歴史。自分の場合はやり直すというよりほとんど知らないので、1つ1つが短くて表面的ではあるがざっと概要を知るにはちょうどいいのかもしれない。
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