2006年09月17日 19:09

子どもの情報発信時代に向けて

子どももWeb2.0の時代〜子どもの5.9%がブログやSNSを利用(RBB:06/09/14)

ネットリサーチサービス「gooリサーチ」担当課長の岡村栄一氏
パソコン・ネット利用について4割以上の家庭で親が子どもを教育している。そのうち約6割が親の知識や経験をもとに教えており、「親のITリテラシーがそのまま子どものITリテラシーに影響する傾向にある」とした。また約6割の家庭が、利用にあたって接続時間や時間帯などに関してルールを設定している。

最後に岡村氏はまとめとして、「子どものネット利用は今後も拡大する。禁止するのではなく、いかに有効活用させるかがポイントだ。将来、ITを使いこなせる人と使えない人の間で情報格差が出ないよう、早い時期から利用促進するのが重要だ」などと語った。

「ITを使いこなす」とはどういうことなのか、「有効活用」とはどういう利用の仕方なのかにもよる。情報格差といっても、すべての情報が正しいとはいえない、どこの情報なのか、情報源は?信憑性は?信頼性は? 大人でさえ情報を鵜呑みにしてしまうこともあるのだから、そういうリテラシー、負の部分もあるということを押さえたリテラシーが求められるのではないだろうか。

(同上岡村氏)
おもしろいのは家庭でネットを何に使っているかだ。「約半数が勉強のための検索に使っている」が、ホームページやブログ、SNSなどの情報発信系サービスを利用している子どもも5.9%いる。

少数とはいえ、これがもっとも懸念される。
特に個人情報に関わることや誹謗中傷、根拠のない決め付け、などなど。発信する側の責任にまで及ばないととんでもないことになりかねない。

子ども向けのポータルサイト「キッズgoo」担当課長の渡辺純子氏
「キッズgoo」内における子どもの利用動向について説明した。まず学校におけるネット利用では、検索の上位100ワードのうち、学期中は「学習ワードが約7割を占めている」という。
〜中略〜
渡辺氏はまとめとして、「受信ばかりでなく、子どもの情報発信が増えている。今後は、発信者としてのルールやマナーを教えていく必要がある。ネット利用の低年齢化は進んでおり、モラルの形成を社会全体で考える時期にきているのではないか」などと語った。


10ヶ月(賞味8ヶ月くらい?)ほど小学校のコンピュータ室という現場にいたけれども、たしかに学習にかかわるキーワードで検索するのだが、検索した結果の使い方に問題がある。ほとんどが丸写しに近い。簡単に情報が手に入るのはいいのだが、それで肝心のそのテーマについて「理解」しているのか疑わしい。
また、キッズgooのようなロボット検索型エンジンだと検索結果が大量に出すぎて、必要とする情報になかなか辿り着けない。検索キーワードとして何をどう入力するかというようなスキルまで求められる。検索するときのコツみたいなものまで教えた。

そして渡辺氏もまた情報発信に伴うルールやマナーについて触れている。
Web2.0は個人が情報を発信し、それらがゆるやかにつながっているものとおおざっぱに考えれば、ネット上での子どもからの発信にはやはりそれなりの教育が必要だろう。


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↑この戸塚先生というのはレビューを見て思い出したのだが、自分が大学生のときに買った『クンクン市のえりちゃんとロゴくん』(Learning With Eri)の著者だった。懐かしい。。
自分が直接的に現場に関わる関係者だとしたらこの本は必読かも。。

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