2003年12月30日 00:20
ユリウス・カエサルという男
11/3にTBSで放送された「古代ローマ夢と挑戦」をビデオでやっと見た。ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)について概要がわかり、世界史を知らぬ自分としては非常に勉強になった。
特にパクス・ロマーナ(ローマの平和)の実現に向けた「寛容」というキーワードは今のアメリカにはないものを示唆している。
「寛容」とは「他者の存在を認め相手に共感すること」。ガリア地方を平定したのちも現地の宗教や文化を認めたからこそ、宗教や文化の異なるさまざまな民族がともに暮らす人類史上初めてにして唯一の国家が実現したのだと。
「宗教を認めることは相手の一番大事なものを認めるということ」。すなわち他者の存在を認めるということ。
当時のローマが多神教であったということがカエサルの「寛容」思想のバックグラウンドにあったというのも興味深い。
■TBS「超歴史スペクタクル 古代ローマ夢と挑戦!」
■ローマ人の物語〈4〉― ユリウス・カエサル-ルビコン以前

■ローマ人の物語〈5〉― ユリウス・カエサル-ルビコン以後