小説

2009年12月28日 06:05

小説は本当は読みたいのだけれどもなかなか読めないので、ここ数年は新聞連載しているものしか読めていない。

先日、読売新聞土曜日に連載していた桐野夏生の「優しいおとな」が終わった。

桐野夏生の作品を読むのも初めてだった。

これはしっかりした小説だったと思う。(新聞連載ものって中途半端に終わったりして裏切られることが多かったので)

近未来の渋谷周辺が舞台。

親を知らない少年イオンが様々な人間との交流を経て成長し、最終的には「優しいおとな」とはどういう大人かに気づかされるというもの。

近未来のスラム街化した渋谷の描画や地下世界とそこで活動する組織、地上でのボランティアや施設のあり方など、結構リアルだった。

地上でのボランティア団体による炊き出し風景などは年末の年越し派遣村を想起させる。

さすがに地下での生活は想像できないが、大人が集団で子どもを育てる、しかしどの子が誰の親なのかわからないようなしくみ、そこから逃げ出して自活する少年、それに手を差し伸べようとする「優しい」おとな。

それらは本当にそうなりそうな未来像だった。

愛情、愛着、結びつき。

どんな時代でも人間が人間として生きている限り必要なもの。それがどんな形をとろうとも。ただ、時代や社会が変わればそうしたもののありようも変わるかもしれない、その一つの想像形を現した作品だったと思う。

優しいおとな
桐野 夏生

4120041506
中央公論新社 2010-09
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2009年07月18日 19:33

夏は各出版社が文庫本のフェアをよくやっている。

新潮文庫、角川文庫、集英社文庫からそれぞれ10冊ずつ選んでみた。

夏の文庫フェア2009


生れ出づる悩み (集英社文庫)



ちなみに下は新潮社のゲーム。神経衰弱と同じ。点数は自分の結果です。これを超えられるか、時間があればやってみても。


本当はビジネス書とか資格の本とかそういうのではなくて、小説や歴史などの本が読みたいんだよね。。

特に古典とか名作といわれているものほど若いときに読んでおいた方がいい。

ちなみにこの30冊のうち実際に読んだことがあるものは6冊程度。
あとは読みたいと思うようなものを選んだ。

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プロフィール
中年男性、北関東在住、未婚。05年5月にうつ病発症。現在も療養中。17年11月より午後だけの勤務。補聴器使用者。

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小春日和の意味:「晩秋から初冬にかけての暖かく穏やかな晴天」(こちら[外部リンク]が詳しいです)


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19/3/21up

08年3月よりうつ病。
いくつかの職を経て、17年11月より午後だけの4時間勤務。事務。

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